画像の背景を白くするには、小難しい画像編集ソフトを触らず簡単にできる方法があります。
特に最近では、生成AIの力を借りた自動で背景を白くしたり透明にした利するアプリやソフトが充実しているのが現状です。
画像編集のノウハウを持っていなくてもより手軽に白背景画像が手に入れられるでしょう。
本記事では、画像の背景を白くする(白抜き、白背景)について、おすすめのサイトとアプリを紹介します。
背景を白くするとは
画像の背景を白くするとは、“白抜き”や“白背景”などと呼ばれる画像編集手法の一つです。
文字通り、画像のメインである被写体や対象物を残し、それ以外の部分を背景として白色で塗りつぶしてしまう加工を意味します。
また、白背景(白抜き)によく似た画像編集方法に“背景透過”がありますが、編集後の画像の特徴から二つはまったくの別物と考えてください。
- 背景透過:被写体や対象物以外のものを透明にする
- 白抜き・白背景:被写体や対象物以外のものを白く塗りつぶす
白背景がよく使われるのは、ECサイトの商品画像ページなどです。
画面上にある商品以外の視覚的情報を消せるため、商品画像がより際立って見えるでしょう。
背景を白くするおすすめサイト5選
背景を白くできるおすすめのサイトを5つ紹介します。
すべて、インストール不要のWeb上で作業ができるものとなっております。
Gazoulab
Gazoulabは、AIが画像を瞬時に判別し、背景を透過したり白い物に差し替えたりしてくれる画像編集ツールです。
編集画面
この画面から画像をアップロードします。
白背景変換前後
白背景変換(前):加工する前の画像です
白背景変換(後):加工後の画像です。
画面にある「Beforeを押す」をクリックすると、写真が変換前後で切り替わります。
画像右下にある丸い色を押せば簡単に背景色が切り替わり、一番右のグラデーションの丸を押し、カラーコードを「#FFFFFF」で指定すれば白背景画像の完成です。
価格
【有料プラン】月額500円
対応機種
全機種対応
日本語表示
可能
メリット
1クリックで画像の白背景化ができる
画像の高画質化が1クリックかつ無料でできる
AI消しゴムや画像生成などといった他の編集作業も可能
デメリット
背景エリアは自動で認識されるため、微調整はできない
おすすめユーザー
難しい操作をせずに無料で画像の背景を編集したい方におすすめ
Fotor
シンプルで使いやすく、デザインの知識を持ち合わせていなくとも画像編集ができます。
編集画面
こちらの「背景を白くする」から編集画面を開きます。
白背景変換前後
白背景変換(後):加工後の画像です。
加工した画像の右下にあるアイコンをクリックで長押しすれば、透過前の画像が見られます。
価格
【Fotor Pro】月額:JP366.58円、年間:4,399円
対応機種
Windows 〇、Mac 〇
日本語表示
可能
メリット
機能ごとにアイコンを押すとチュートリアルが出てくる
デザインに関する知識がなくとも操作しやすい
画像のリサイズやロゴ作成もできる
デメリット
動画編集や商用利用したいなら有料版への登録が必須
おすすめユーザー
表情を変えたり、背景を差し替えるといった、AIを駆使した高度な画像編集がしたい方におすすめ
removebg
removebgは、簡単な操作かつ自動でできる背景除去に特化した画像編集ツールです。
編集画面
画像をアップロードすると自動で背景が透過されるので、右にあるツールバーの「色」を選択し、白を選ぶと白背景画像になります。
画像下、中央にあるアイコンをクリックすると、編集前後の画像が変わるので見比べてみましょう。
白背景変換前後
白背景変換(前):加工前の画像です。
白背景変換(後):加工後の画像です。
価格
【Lite】891円、【Pro】3,591円
対応機種
Windows 〇、Mac 〇
日本語表示
可能(ただし、メニューバーから進むと英語表記になるので注意)
メリット
プラグイン機能でPhotoshopをはじめ、他アプリとも連携して使える
画像をアップロードするだけで背景透過ができる
オブジェクトの復元も可能
デメリット
画素数の多い画像(25万画素以上)は、有料版に登録しなければダウンロードできない
おすすめユーザー
将来的に別の画像編集ソフトを使う予定がある人におすすめ
YouCam画像編集ツール
YouCam画像編集ツールは、古くなった画像を復元したり、写真の解像度を上げるといった作業のできる画像編集ツールです。
編集画面
YouCam画像編集ツールも、画像をアップロードすると編集画面が開きます。
「背景置き換え」から「色」を選択、白色を選べば背景色を簡単に変更できるでしょう。
白背景変換前後
白背景変換(前):加工前の画像です。
白背景変換(後):加工後の画像です。
今回は、手前のスイーツが乗っているお皿も一緒に背景として認識されて編集されています。
価格
【プラス】月額500円、年間1500円【プロ】月額877円、年間3,000円
対応機種
Windows 〇、Mac 〇
日本語表示
可能
メリット
画像拡張機能が充実している
生成画像に拡張機能を使えばよりクリエイティブな画像編集が可能
デザインにまつわる知識がなくとも手の込んだ画像が作れる
デメリット
背景ツールの場合、無料で使えるのは5クレジット分のみで、それ以上は有料版の登録が必須
おすすめユーザー
画像編集における具体的な作業アイデアが思い浮かばない人におすすめ
Pixelcut
編集画面
画像をアップロード後、「背景」を選択して右側にあるツールバーの「白」を選ぶと背景の白抜きができます。
白背景変換前後
白背景変換:加工前後の画像は、右上にある「Compare」をクリックすれば、画像の中央にバーが出現します。
左右にスライドすれば、左側に加工前、右側に加工後の画像が出てくるので確認しやすいでしょう。
価格
【プロ】月額10$、【プロプラス】月額30$、【マックス】月額60$
対応機種
Windows 〇、Mac 〇
日本語表示
一部のみ(画像編集の指示や、右側のツール表示は英語)
メリット
編集画面がシンプルで見やすく、ページ下部にある黒いボックスにプログラミングコードを入れれば、複雑な背景画像の生成も可能
デメリット
サイトの一部表記は英語表記で、使いこなすならプログラミング言語の知識が必須
おすすめユーザー
画像編集のためのコーディングの知識がある人におすすめ
背景を白くするおすすめアプリ4選
YouCam Enhance
白背景化の操作手順紹介
画像をアップロードすれば、AIが自動で背景を認識してくれます。
背景白抜き前後の比較
価格
【プラス】月額500円、年間1500円、【プロ】は月額877円、年間3,000円
対応機種
Windows 〇、Mac 〇
日本語表示
可能
メリット
生成AIによる機能が充実
デメリット
無料で利用できるのは5クレジットのみ
おすすめユーザー
画像編集のアイデアが欲しい人におすすめ
PhotoRoom
PhotoRoomは画像の合成や加工が手軽にできる画像編集ツールです。
白背景化の操作手順紹介
画像をアップロード後に、「背景を削除する」を選択すると、背景が自動で認識されて白くなります。
背景白抜き前後の比較
価格
【Pro】9,900円、【Teams】9,900円
対応機種
Windows 〇、Mac 〇
日本語表示
可能
メリット
画像の編集は1クリックで操作が完結するものが多い
AIによるサポートで初心者でも画像編集が簡単にできる
無料で背景透過ができる
デメリット
編集画面がシンプルすぎるために、何をどうすれば良いか直感的に分かりづらい
おすすめユーザー
AIを使って画像編集作業がしたい人におすすめ
Canva
Canvaは高画質化や背景透過、白背景など多様な編集機能を備えた画像編集ツールです。
白背景化の操作手順紹介
左のアイコンから、背景を白くしたい画像の編集画面を選びます。
背景白抜き前後の比較
白背景変換(後):加工後の画像です。
Canvaは「背景除去」をクリックすると簡単に背景がなくなるので、あたらしく背景色として白を選択すれば白背景画像になります。
価格
【Canva Pro】月額1,500円、年間12,000円
対応機種
Windows 〇、Mac 〇
日本語表示
可能
メリット
一つのアプリで複数の画像編集ができる
多機能な画像編集ながら直感で操作しやすいUI
簡単な画像作成程度であれば無料でできる
デメリット
有料版に登録しなければ使えない機能が多いのが難点
おすすめユーザー
本格的な画像編集に取り組みたい、仕事で画像編集をする方におすすめ
BeautyPlus
BeautyPlusは、美肌や体型補正といった画像編集に特化した画像編集ツールです。
白背景化の操作手順紹介
画像をアップロード後、右側にあるツールバーの白い〇をクリックすれば、背景が簡単に白い画像にできます。
背景白抜き前後の比較
白背景変換(前):加工前の画像です。
白背景変換(後):加工後の画像です。
ダウンロードの右側にあるアイコンをクリックすれば、簡単に画像が入れ替わります。
価格
無料
対応機種
Windows 〇、Mac 〇
日本語表示
可能
メリット
SNS投稿用画像など、若者向けの機能が充実している
AIを駆使したイラストやアバター作成機能がある
動画の編集もできる
デメリット
デザイン性が画像を使う先のテイストに合わない可能性もある
おすすめユーザー
生成AIを使って可愛らしい現代風の加工がしたい人におすすめ
画像白抜きの利点や活用法紹介
画像の白抜き加工がよく使われるのは、ECサイトの商品画像ページやSNSの投稿、プレゼン資料などです。
まず、ECサイトで使われる白抜き画像には、商品の情報を正確に伝えられるメリットがあります。
背景があることで、商品のコンセプトやブランドイメージを含む画像全体の雰囲気は演出できますが、商品そのものの形状や色などは正確に伝えられません。
同じ角度や似たような大きさの画像であっても、視覚的に余計な情報を含まずシンプルで、商品単体の正確な情報を見る人に伝えやすいでしょう。
比較検討している人に判断材料となる情報を投げかけたり、購入者からのクレームを抑制するといった意味でも画像の白抜きには大きなメリットがあります。
次に、SNSの投稿についてです。
SNSでも白背景には一定のメリットがあるとされており、とある調査では、通常の背景が付いた画像と白背景画像とではエンゲージメントに1.3倍の差があると報告があがっています。
ここでもやはり、伝えたいことを伝えるために視覚的に余分な情報を省くことで得られる効果があるようです。
同様にプレゼン資料でも、基本は白色の背景が推奨されています。
理由は、視認性の向上です。
たとえば、同じ内容であっても背景色があるだけでスライド全体に視覚的情報が増えます。
背景色と合うような文字の色を入れたとしても、見づらく、大事な情報が伝わりづらいのが現状です。
∟同じ内容を文字色を黒と白で表現
白だと読みやすさが変わるものの、内容が伝わりづらい
背景に色を付ける行為は、イメージを伝えたいがためにやってしまいがちです。
しかし、画像における視認性を高めるなら、白い背景がベストな選択肢と言えるでしょう。
カスタマイズできる背景
白背景画像を作ると、別の用途で自由にカスタマイズできます。
例えば、多くの画像編集ソフトやアプリでは、背景を削除後に色変更が可能です。
また、ものによっては白くした背景に別の背景画像をあてはめたりもできます。
デフォルトで設定されているカラーの中に背景色にしたいものがなければ、色付きアイコンの一番右にあるグラデーションのアイコンをタップしてください。
ここでは、自分で好きな色をカスタマイズして背景色として使えます。
パレットでは、下のカラールーラーでおおよその色を選び、上部のグラデーションになっている部分で色を選択して着色したいカラーを導き出さなければなりません。
微調整ができる分、慣れていない人だと好みの色を見つけるのに苦労するでしょう。
こういった操作が難しければ、カラーコードを調べて入力してください。
カラーコード、見本、のようにネット検索すれば、簡単にカラーコードと色見本が見られます。
まとめ
画像を白背景(白抜き)にする方法について解説しました。
画像の白抜きは、ECサイトの商品画像をはじめ、SNS画像やプレゼン資料などに効果的です。
使用するオンラインツールやアプリによって加工や編集機能が違うため、目的に合ったものを選びましょう。