スマホで手軽に写真が撮れるのは当たり前だからこそ、「写真のクオリティを高めたい」という欲求は急増しています。
特に、せっかくの写真に不意に映り込んだ人や物を消せるアプリは非常に便利で、利用者も増えています。
しかしその反面、画像の保存リスクや課金トラブルに留意しなければなりません。
そこで本記事では、人を消せるアプリについておすすめのものを10個紹介します。
また、初心者の方でもできるテクニックや、ツールの選び方の注意点についてもまとめました。
安全かつ無料で使えるツールについて見ていきましょう。
人を消すアプリの選び方と注意すべきポイント
写真から不要な人を消せるアプリの選び方については、以下の項目をチェックしましょう。
- 対応端末(iPhone/Android/PC/Web)
- 消去できる対象物(人物・髪の毛・服・電線・文字など)
- 簡単に操作できるか(自動検出/なぞるだけ/UIの分かりやすさ)
- 無料でできる範囲(回数制限・透かし有無・ログイン不要)
- 処理後の仕上がり(自然さ・背景補完の精度・保存形式)
人を消すアプリはどれも同じ機能が利用できるわけではありません。
使える端末や何をどこまで処理できるか、難易度や仕上がりはアプリによって異なります。
対応端末(iPhone/Android/PC/Web)
人を消すアプリは、ものによりパソコンなのかスマホなのかと対応端末が異なります。
さらにスマホでも、iPhoneに対応しているのかAndroidに対応しているのかで利用できない場合もあるので注意が必要です。
自分の利用シーンに合ったアプリを選べばより快適に使えます。
消去できる対象物(人物・髪の毛・服・電線・文字など)
人を消すアプリは、ものによって消去できる対象が異なります。
例えば、人だけに対応しているアプリもあれば、髪の毛や電線、服や文字といった複数のオブジェクトを消去できるものもあります。
より幅広く処理できるアプリのほうが、さまざまな写真の加工に使えて便利です。
簡単に操作できるか(自動検出/なぞるだけ/UIの分かりやすさ)
人を消すアプリを選ぶ際は、操作性も見ておきましょう。
人物を自動検出できないアプリだと加工するのに手間がかかってしまいます。
範囲選択の微調整でも、こちらの意図が汲み取られないアプリは使いづらいです。
また、なぞるだけで操作ができるといった手軽さも重要で、直感的に修正できるかどうかも使いやすさを左右します。
画像編集に慣れていない初心者でも簡単に操作できるものを選んでください。
無料でできる範囲(回数制限・透かし有無・ログイン不要)
人を消すアプリのなかには、操作できる回数が制限されていたり、操作はできるが画像に透かしが入ってしまったりする場合があります。
また、ログインしなければ操作画面にたどり着かないようなケースもあるため、無料でできる範囲は事前に調べておきましょう。
処理後の仕上がり
人を消すアプリは、仕上がり後の“自然さ”にも着目して選びましょう。
なかには操作が簡単でも微調整ができず、変なところが消えてしまう場合もあれば、画像の加工をしたことがよくわかるような荒い仕上がりになってしまうアプリもあります。
人物を消したあとの背景が自然に補完されるか、保存形式が高画質に対応しているかを確認しましょう。
写真から人を消せるおすすめアプリ10選
Gazoulab
Gazoulabは、画像編集ができるオンラインツールです。
不要な人や物が消せる機能があり、画像をアップロードするだけで基本的にAIが判断して写真の不要なものを消します。
細かい操作が苦手でも使いやすく、誰でも画像処理がスムーズにできるでしょう。
特徴
Gazoulabは無料で操作ができるアプリです。
サイト全体も白を基調とした見た目で、どこに何があるのか、アップロード手順などが自然と分かりやすい作りになっています。
画像生成後については、ビフォーアフターを画像中央にあるツールバーを左右に動かすことで確認することも可能です。
対応端末
- iPhone:〇
- Android:〇
- PC:〇
- Web利用:〇
無料範囲
Gazoulabを使って人を消す作業は無料で利用できます。
ただし、画像生成回数は5回まで、それ以上の回数を処理したい場合は有料プランの登録が必須となります。
処理前/処理後の違い
Gazoulabでは自然に画像に映り込んだ不要な物を削除できます。
消した部分がヨレてしまうこともありません。
使用感
Gazoulabでは、写真に写り込んだ画像を、画像のアップロード・簡単な範囲選択のみで完結できます。
複雑で、何が書いてあるかわかりづらい編集画面を開く必要はありません。
Snapseed
Snapseedは、Googleが提供する画像編集アプリです。
スマホでの利用を想定して作られており、パソコンからは操作できません。
このなかのブラシ機能にある「シミ除去」機能を使えば画像に映り込んだ不要な物を削除できます。
特徴
顔写真の編集やリタッチに定評のあるアプリですが、使い方次第で消しゴムツールのような使い方ができます。
対応端末
- iPhone:〇
- Android:〇
- PC:×
- Web利用:×
無料範囲
Snapseedは完全無料で利用できる画像編集アプリです。
生成回数にも制限が設けられていないので、何回編集しても無料で使えます。
処理前/処理後の違い
Snapseedで不要な人を消そうとすると、他の背景となじませるように削除されるからか、画像のように他に映り込んだものまでも消えてしまいました。
画像をアップにして作業したとしても同じような状態で、このアプリだけで不要な人を消すのは難しそうです。
使用感
アプリをダウンロードしなければならないうえに、人を消せる機能がどれであるかはいちいち調べないと分かりません。
微調整をしようにも機能が“背景となじませる”もののため、使いづらいのが難点です。
YouCam Perfect
YouCam Perfectは、消したい部分を指でなぞるだけで、AIが自動的にその部分を認識し、背景を補完してくれる画像編集アプリです。
iPhoneとAndroidのアプリでのみ操作が可能ですが、どのアイコンを押せばどの操作ができるかは少々分かりづらい仕様となっています。
特徴
不要な人を消す操作は無料でできますが、生成した画像をダウンロードするには有料会員登録が必須です。
対応端末
- iPhone:〇
- Android:〇
- PC:×
- Web利用:×
無料範囲
人を消す作業については有料版に登録しなければ使えません。
処理前/処理後の違い
YouCam Perfectでは、指でなぞって範囲を指定してから消したい部分を消せます。
使用感
直感的に操作できるかと言えばそうではなく、どちらかと言えば文章をきっちり読みサイトの構成を読み解きながら操作する必要があります。
PhotoDirector
PhotoDirectorは、AIの技術を駆使して画像編集ができるサイトです。
パソコンでインストールして使うアプリであり、iPhoneやAndroidなどのスマホでは操作ができません。
複数の画像編集機能が使えるため、写真の補正やレタッチ、トリミングなら一度にできます。
特徴
起動とともに別画面が開いて操作するため、お手軽というよりは少々本格的な編集画面です。
削除する範囲を選ぶ際もボックスやブラシ、なげなわというように使う画像や使用感に応じて好きな形状を選べます。
対応端末
- iPhone:×
- Android:×
- PC:〇
- Web利用:×
無料範囲
編集画面の起動時に有料プランの案内が出ますが、無料版を選択すれば使えます。
3クレジットが付与され、生成ボタンを押すごとに消費されます。
処理前/処理後の違い
PhotoDirectorで不要な物を消すと、一通りは消えますが、車の車体や道路の質感が悪くなっているのが分かります。
さらに、銀色の車にはバイクのヘルメットが残っているなど、仕上がりは荒いと言えるでしょう。
使用感
編集画面はより本格的な作りになっているが、その分、操作性が劣ります。
何より、パソコンでもソフトをインストールする必要があるため、簡単に作業開始とはいかないのがデメリットです。
Peachy
Peachyは、フィルターや写真合成、レタッチといった基本的な画像編集がすべて揃ったアプリです。
ワンタップで顔検出や特徴(目鼻唇など)を認識して、自動で美化するモードもあり、手動な画像編集も可能です。
特徴
背景と被写体を切り離す機能など、新しい編集機能は随時追加されています。
ただし画像によっては編集後に大幅にピクセル数が落ちてしまうケースがある。
対応端末
- iPhone:〇
- Android:〇
- PC:×
- Web利用:×
無料範囲
Peachyでは、完全無料で画像編集ができます。
処理前/処理後の違い
Peachyの画像処理は消したところが不自然に残ってしまいます。
車の上部にいるバイクについては綺麗に消えていますが、台数が多く混み合っていた車の下側については違和感のある仕上がりです。
使用感
アプリダウンロード後すぐに使えますが、消しゴムツール(背景除去)がどこにあるか少々探しづらいのが難点です。
BeautyPlus
BeautyPlusは、フィルター機能など“盛れる”画像編集に特化したツールです。
人物の写真をアニメ風にしたり、美肌・ボディシェイプといった加工が簡単にできます。
特徴
BeautyPlusは画質を保ったままの画像編集が可能で、操作もシンプルです。
画面を見ただけでどこで何をするのかが分かりやすいため、操作しやすいでしょう。
対応端末
- iPhone:〇
- Android:〇
- PC:〇
- Web利用:〇
無料範囲
BeautyPlusは無料で画像編集ができますが、画像が生成できるのは1日3回までです。
処理前/処理後の違い
BeautyPlusで人を消したところ、車の上下にいたバイクが綺麗に消えました。
車の車体にかかったバイカーの頭や影もきれいに消えており、ノンストレスで編集できることが分かります。
使用感
BeautyPlusは、顔写真を盛りたい人のためだけの画像編集アプリではありません。
ブラシでなぞるだけの簡単な操作で不要物を一気に消去できます。
Fotor
Fotorは、さまざまな画像編集が一つでできるサイトです。
特徴
背景に映り込んだ人を消すには、魔法の消しゴムを使います。
対応端末
- iPhone:〇
- Android:〇
- PC:〇
- Web利用:〇
無料範囲
画像生成までは無料の操作で可能ですが、保存・ダウンロードしようとすると有料版に登録しなければなりません。
処理前/処理後の違い
Fotorも画像の消したい部分が、背景となじませるためか荒くなってしまいます。
仕上がりとしては、明らかに画像編集で何かしらの処理を施しているのがわかってしまうでしょう。
使用感
操作は簡単で、アイコンにカーソルを合わせるだけで使い方が出てきます。
不慣れな人でも簡単に操作が可能です。
Picsart
Picsartは、スマホやオンライン、パソコンでも使えるAI画像編集ツールです。
基本的な画像編集はもちろん、コミュニティを形成したり
特徴
対応端末
- iPhone:〇
- Android:〇
- PC:〇
- Web利用:〇
無料範囲
Picsartには有料プランもありますが、無料でも十分画像編集ができます。
もちろん、人消し加工も無料で利用可能です。
処理前/処理後の違い
Picsartで人を消したところ、車の下側にいるバイクについては比較的綺麗に消せていますが、車の上側にいたバイクについては削除できたものの、道路の白線も一緒に消えてしまいました。
使用感
Picsartの人消しアプリは画像をアップロードしたあとのツールバーに出てくるため、探しやすく使いやすいです。
画像をなぞるだけで作業できるので、使いやすいでしょう。
Lightroom
Lightroomは、Photoshopの機能の一つで画像編集のスキルがなくとも簡単に操作できるツールです。
写真管理機能を搭載しているので、スマホのカメラフォルダのように写真を管理でき、保存されている画像は編集前の状態なので、いつでも加工できます。
特徴
画像をより編集しやすい保存形式であるRAW形式で保存するのが特徴で、パソコンとスマホ間で同じ画像を編集操作することも可能です。
対応端末
- iPhone:〇
- Android:〇
- PC:〇
- Web利用:〇
無料範囲
Lightroomは無料では使えません。
7日間の無料プランを使う方、有料プランに契約する必要があります。
処理前/処理後の違い
Lightroomで不要な人を削除する編集作業は、簡単にできます。
白線や道路の質感は大きくぶれることなく削除までできていますが、車の下側、フェンスあたりにいたバイカーの足だけが残ってしまっています。
使用感
画像編集ツールとして複数の機能を備えていますが、アイコンの位置も明確で、カーソルをアイコンに合わせるとチュートリアルが見れるので使い方を調べる手間がありません。
Photo Retouch
Photo Retouchは、簡単に写真の不要物を削除できるAI画像編集ツールです。
スマホで簡単に操作するこも可能で、AIが背景画像の見切れている部分などを自然に補完してくれます。
特徴
無料で利用するには、3日間のトライアルに申し込む必要があります。
しかもこのトライアルは何もしないと勝手に本契約に進んでしまうため、利用するにあたっては注意してください。
対応端末
- iPhone:〇
- Android:〇
- PC:×
- Web利用:×
無料範囲
無料プランは3日間のトライアルでのみ用意されています。
更新期限までにキャンセルすれば無料で使えますが、利用する際は注意してください。
処理前/処理後の違い
消しゴムでなぞるだけで簡単に車の上下にいるバイクが消せます。
ただ、消した部分の画質が荒く加工したのが分かりやすいのが難点です。
使用感
アプリのダウンロードから編集まではスムーズにできますが、最初に有料プランへの登録を迫られる部分は考え物です。
情報登録や課金に対してハードルを感じる人にとっては使いづらいでしょう。
写真の人やモノ消す方法
ここでは、無料でシンプルな使いやすさが魅力のGazoulabを使って写真の人や物を消す様子を、実際の使用手順に沿って解説します。
ステップ1:
画像をアップロード
人を消す操作(画像編集)は、「画像処理」ツールバーにある「AI消しゴム」から可能です。
編集画面を開いたら「画像をアップロード」をクリックして、映り込んでしまった人や物を消したい写真をアップロードしましょう。
ステップ2:
消したい部分をブラシで選択
今回は、道路上にいるバイクの人たちを画像の不要物と設定し、ブラシで範囲選択していきます。
マウスをドラッグしながら消したい部分をなぞっていきましょう。
ステップ3:
修正画像を保存
生成された画像は、画面下部にある「ダウンロード」から保存できます。
初心者さんもできる!写真の人を自然に消すテクニック&注意ポイント
Gazoulabをはじめとした人を消すアプリを使う具体的なシーンは、例えば観光地で撮った写真や集合写真などです。
自分たち以外に映り込んだ人物を消去したり、集合写真を綺麗にトリミングしたりするイメージで編集を行いましょう。
このときのポイントは、より正確に範囲選択をすることで綺麗な写真が仕上がることです。
まず、範囲選択を自分で追加して行う場合は、少し広めを意識して範囲指定すると、背景を自然に補完しながら画像編集が行われるためより洗練された仕上がりが目指せます。
髪の毛や手の指などといった細かい部分は特に重要で、ズームアップして丁寧に範囲指定しましょう。
また、写真を選べる余地が有るなら、なるべく背景がシンプルな写真を選ぶようにしてください。
複数の人が映り込んだ写真や、背景を構成する要素が複雑だとAIが判断しかねない画像は、加工してもなかなか思うように画像が綺麗に生成できません。
できれば単純な背景を携えた写真を選ぶのが理想的です。
そして、画像を生成する際は、保存する前に違和感がないかを確かめましょう。
保存して後から再度修正してを繰り返すことは非常に手間であり、何より人を自然に消せるかどうかが疑問です。
写真全体をチェックしてから保存するようにしてください。
よくある質問
人を消すアプリについてよくある質問をまとめました。
これからアプリをダウンロード、使おうと考えている方はぜひ参考にしてください。
写真から人を消す無料アプリは?
写真から人を消す無料アプリは、本記事で紹介した10選のなかから言えば以下の通りです。
- Gazoulab
- Snapseed
- PhotoDirector
- Peachy
- BeautyPlus
- Picsart
より手軽に人を消すアプリを試したい方は、無料ののサイトやアプリを利用してみてください。iPhoneの写真からいらない人を消すには?
iPhoneには「消しゴム機能」といって最初から、写真に写り込んでしまったオブジェクトを簡単に消せる消しゴムツールがあります。
それを使えば、iPhoneで簡単に写真からいらない人物を消せるでしょう。
Google写真で人消しするには?
Googleフォトにも、アプリそのものに人を消せる機能が備わっています。
「消しゴムマジック」と呼ばれる機能で、アカウント登録だけ済ませればずっと無料で使えるのが大きな魅力です。
Photoshopで人を消すには?
Photoshopで、不意に映り込んでしまった人を消すには以下の方法があります。
- 消したい場所をなげなわツールで囲み塗りつぶす
この方法なら写真から不要な人も物も簡単に削除できます。
消しゴムマジックで人を消すには?
消しゴムマジックには、AIが自動で対象物の境界線読み込み予測機能があり、これにより残したい人物とそれ以外を識別し、画像内の不要なオブジェクトを削除しています。
まとめ
人を消すアプリは、ほとんどのアプリやサイトで無料で使えます。
ただし、課金が前提になっているサイトや使えるデバイスが限られているケースもあるのでご自身が使う予定のスマホなのかパソコンなのかが対応しているかきちんと確かめておきましょう。
無料で加工ができるのは、以下の6つです。
- Gazoulab
- Snapseed
- PhotoDirector
- Peachy
- BeautyPlus
- Picsart
YouCam PerfectやLight room、Photo Retouchは有料にしなければ人を消す編集ができなかったり、無料プランが存在しなかったりするため注意しましょう。